1月29日(金) 00:00
◆先日のKCTワイドで、一度に二つのプロレス話題をお送りした。一つは、倉敷市に住む、一見普通のお父さんでもある高校教諭が、プロレスに打ち込む姿を紹介したもの。もう一つが、プロレス団体「ドラゴンゲート」所属の矢掛町出身、しゃちほこマシーン選手に生出演してもらったものだ。番組の中で偶然分かったのだが、しゃちほこマシーン選手がプロ入りする時、相談したのがその高校教諭だったというおまけもあった。
◆KCTのようなコミュニティーチャンネルで、プロレスを取り上げる機会はほとんどない。だが、倉敷でも町の話題として、プロレスがないわけでもなかった。それが、先生とアマチュア・プロレスラーという二つの顔を持つ高校教諭だった。アマのプロレスというと、おかしいと思う方もいるだろうが、「プロレス」というのは一つのジャンルである。
◆私自身、映画「ALWAYS―三丁目の夕日」で描かれていたようにテレビの黎明期に、力道山を見て育った世代だ。相撲と野球しか知らなかった子ども達には、「男が強くある」ことを体現するレスラー達は憧れの的だった。力道山に続くアントニオ猪木、タイガーマスクなど、格闘技と巧みな演出が融合したプロレスの、特に面白い時代が続いたものだ。
◆もともと的外れなのだが「八百長との批判」については、30年前に出た直木賞作家、村松友視の「私、プロレスの味方です」という強い味方を得て、問題にもならなくなった。競技性と演技性、それに最近は娯楽性と総合格闘技系への分極化も見られるが、プロレスは一つのジャンルとして間違いなく確立されてきた。そこには事業収入を求めないアマチュアのプロレスラーも当然存在するのだ。
◆かの高校教諭は来月、岡山で「俺たちプロレス軍団」の大会にマスクマン、グレートムタイガーとして出場する。昨年の大会を見る機会があったが、大学時代はレスリング・グレコローマンの選手として活躍、現在も高校のレスリング部を指導しているだけに、侮るなかれのスピード、技の切れ、試合の面白さだった。今年もアマのプロレスラー達の情熱あふれるパフォーマンスを楽しみにしている。