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28   「新歴史年表世代」の登場

1月23日(土) 00:00

◆1月10日からの週、KCTではワイドやスペシャルで「成人式特集」を組んだ。エリアでは倉敷市で4,915人、総社市801人、玉野市764人が、それぞれ大人の仲間入りをした。全国では約127万人、3年連続で過去最低を更新することになった。私たち団塊の世代のほぼ半数である。

◆今年の新成人たちは、「新人類ジュニア」と呼ばれているそうだ。昭和の流れを世代の呼び方から振り返ってみると、昭和一桁世代に始まり、焼け跡世代、団塊の世代、しらけ世代、断層世代、新人類、バブル世代、団塊ジュニア、氷河期世代、ゆとり世代と続き、新人類ジュニアとなっている。

◆とりわけ今年の新成人の特徴は、全員が初めて平成生まれということだ。新成人が生まれた年は、昭和天皇が崩御し、昭和から平成へと元号、時代が劇的に変わっている。世界を見ても冷戦時代の象徴、東西ドイツを隔てていたベルリンの壁が崩壊した年でもあった。

◆あれから20年。新しくなった日本と、世界のなかで彼ら彼女らはどう育ってきたのだろうか。当人達にとっては当然のことながら、新しい時代を歩んできたという実感は全くないだろう。ただ、彼ら彼女らの世代意識をのぞくと、旧世代の人間たちはハッとすることがある。玉野市の成人式会場でディレクターの質問に答えた時がそうだった。

◆「平成生まれの皆さんは、『昭和』というとどんなイメージですか?」。あっけらかんと次々出てくる答えには、思わず苦笑いだった。「白黒テレビ」「戦争かな」…。そう、昭和とははるか遠いモノクロの世界であり、日本が戦争をした時代だったのだ。新成人たちの描く「昭和」。確かに彼ら彼女らは歴史年表が一枚めくられた時に生まれた世代なのだ。新成人の声を聞きながら、旧世代人としては彼ら彼女らを「新歴史年表世代」と呼びたくなった。