9月10日(木) 00:00
◇空を見上げて物思いにふける…。若いころはそんなこともあったかもしれませんが、最近は空を見上げるといえば、雨の心配をする時ぐらいになりました。それが今年の夏は、空と雲を強く意識させられる映画に出合いました。
◇細田守監督のアニメ「サマーウォーズ」です。映画は長野県上田市の山奥にある広大な屋敷で暮らす大家族と、インターネット上の仮想都市を並行して描いていきます。無機的な仮想都市に比べ、信州の優しい山並みを背景にした大家族間の人間くさいやり取りが何とも心地良く伝わってきました。
◇特に印象的だったのが、真っ青の夏空にモクモクとわき上がる入道雲です。屋敷の縁側で語り合う若い男女を見守るように立ち上がる雲は見事でした。「そうだ。夏休みの日の入道雲は、こうだった」。遠い日の記憶が、アニメによってさらにデフォルメされ、呼び覚まされるようでした。
◇9月に入っても厳しい残暑が続いています。だが、空には秋の気配が漂ってきました。天に向け背を伸ばす勢いだった入道雲は日に日に少なくなり、刷毛(はけ)で掃いたような綺麗な絹雲が目立ってきました。秋は横に流れる雲が増えてきます。
◇初回は夕方午後5時から生放送の「KCTワイド」では、オープニングやエンディングで天カメ(お天気カメラ)の映像をお届けしています。倉敷市中島にあるKCT情報センター屋上にあるカメラが映す倉敷の空と街並みです。日々、夏から秋へと、形を変える雲の姿を映し出しています。それも夜の帳(とばり)に包まれた映像に変わっていくのも間もなくなのですが…。