7月31日(金) 19:00
◇「土用」は、それぞれの季節の終わりの18日間をいうそうです。立春、立夏、立秋、立冬の前、つまり年に4回あります。とはいえ「土用の丑の日」のウナギが季節の営みとして有名なため、今では立秋前の「夏の土用」を指すことが多くなったようです。
◇「土用」を和英辞典で引いて「dog days(犬の日々)」とあったのに驚いたことがありました。改めて英和辞典でdog daysを調べると、「土用」のほか、「暑中、盛夏。おおいぬ座のシリウスが、太陽とともに上る時期」などとあります。シリウスの語源には、焼き焦がすという意味があるそうですから、一番暑いころを指すのでしょう。
◇犬といえば我が家の老犬(ビション・フリーゼ)は、アフリカ北西沖の諸島が原産だそうで、日本の暑さはからきしダメなようです。例年通り、綺麗さっぱり毛を刈ってやりましたが、この暑さに舌を出して動きが鈍くなるばかりです。
◇毛皮をまとっている動物達は、さぞや大変でしょう。漱石「吾輩は猫である」の猫は、「こう暑くては猫といえども遣りきれない」と嘆いています。イギリスの作家が言ったという「皮を脱いで、肉を脱いで骨だけで涼みたいものだ」を引用しながら、「一度ぐらい行水を浴びたいし、うちわも使いたい」とうめいています。
◇クーラーのない100年以上も前の小説ですが、漱石にかかると暑さと向き合う姿もユーモラスです。さて、梅雨が長引いているだけに、本当の炎天はまだこれからでしょうか。8月7日の立秋は、すぐそこに近づいてきましたが…。