昭和のにぎわいを再現した総社市の秋の文化イベント「れとろーど」が9月の28・29日の2日間開かれました。今年の「れとろーど」をご紹介します。
「れとろーど」とは、懐古調を意味するレトロと通り道のロードを組わせた造語です。古い町並みが点在する総社の商店街の魅力を引き出し、昔のにぎわいを再現しようと2005年から毎年秋に行われている文化イベントです。今年も、「昔と今を未来につなぐ一本道」をテーマに総社高校から文化筋通りまでの東西1キロにおよぶ総社商店街通りで繰り広げられました。昭和30年代から40年代の雰囲気を残す商店街では、空き店舗や民家を活用した文化サークルや住民有志などによる約110のブースが並びました。雑貨屋、ギャラリー、駄菓子屋、映画館、喫茶店、御茶席などが設けられにぎわいました。「れとろーど」で人気の音楽ライブでは、ピアノの弾き語りやバンド演奏などが行われたほか日本舞踊やどじょうすくいといった芸能発表もありました。また、「着物でれとろーど」と銘打ちレトロな着物をきて記念写真を撮影し、「れとろーど」を満喫する初めての試みがありました。さらに、現在、ゆるキャラグランプリにエントリー中の子育て王国そうじゃのキャラクター「チュッピー」も「れとろーど」に繰り出し、愛嬌をふりまきながら投票を呼び掛けていました。好天気にもめぐまれた今年の「れとろーど」も総社市はもとより県内外から約3万人が訪れにぎわいました。