岡山大学資源植物科学研究所で高校生を対象としたサイエンススクールが開かれ、研究の一端を学びました。
参加したのは、県内の高校1年生から3年生の20人です。毎年夏休みの時期に、高校生も興味を持ちやすい内容で開催されています。今回は6つの実験コースに分かれて植物のDNAやホルモンの分析などについて学びました。
谷明生准教授のコースでは「メチロバクテリウムはメタノールがお好き?」というテーマで4人の生徒が参加しました。人間には有毒なメタノールを食べる菌メチロバクテリウムがメタノールを検知して寄ってくる様子を顕微鏡で観察しました。メチロバクテリウムは、観葉植物の葉など私たちの身近にいる無害な菌で植物と共生関係にあることやどうやってエタノールを検知しているのかなど詳しいことは研究中の菌です。生徒たちは、観察までの準備として培養された菌を容器に移して撹拌したり、菌のエサとなるエタノールを入れる細い管を作ったりしました。慣れない実験器具に苦戦しながらも顕微鏡を操作し、菌が動く様子を見ることができました。
岡山大学資源植物科学研究所では科学への関心を高めるため今後もこのサイエンススクールや施設の一般公開などを行うことにしています。