総社市出身の森 文雄さんがおよそ40年かけて集めた近現代の版画作品が、総社吉備路文化館で展示されています。
森文雄さんは岡山県立倉敷青陵高校などで英語教師を務めるかたわら、版画家としても活動し、2005年に亡くなりました。この作品展は、総社市が去年、森さんが集めた国内外の版画作品およそ1000点を親族から寄贈されたことから企画したもので、ほとんどの作品が初公開です。会場に展示しているのは、近現代に活躍した日本の作家による木版画51点。森さんが熱心に集めていた斎藤清のコレクションをはじめ、倉敷市児島田の口にある由加山の鳥居や総社市の豪渓を描いた歌川広重の版画、郷土ゆかりの竹久夢二による作品など、多岐にわたります。会期は今月30日までで、入場は無料です。また6日午後2時から、元県立美術館の学芸課長 妹尾克己さんによる作品解説会が開かれます。