尖閣諸島の周辺警備を目的に、三井造船玉野事業所で建造された海上保安庁の巡視船が完成し、引渡し式が行われました。
こちらが、三井造船玉野事業所で建造された巡視船「いらぶ」です。全長96m、幅11・5m、重さは1500tです。領海に侵入する船に対応するため、放水銃や20mm機関砲を装備しています。また、遠くにいる船の様子を撮影できる高性能カメラも搭載されています。総工費は57億円です。この日は関係者およそ70人が出席して引渡し式が行われ、三井造船玉野事業所の平岩隆弘所長が、海上保安庁の山崎壽久装備技術部長に引渡しを確認する書面を渡しました。そして、巡視船「いらぶ」の乗組員を前に山崎部長は「国民の付託に応えるべく業務にまい進してほしい」と訓示しました。海上保安庁は、尖閣諸島の警備を強化するため、石垣海上保安部に巡視船10隻を配備する計画で、三井造船玉野事業所で完成した巡視船は7隻目となります。巡視船「いらぶ」は来月から石垣海上保安部に配属され、任務に当たります。