地域資源を活用した新しいビジネスを創造する人材を育てる「備中地域ビジネス研究会」が、研修の総まとめとなる最終報告会を開きました。
この取り組みは、備中県民局が今年度初めて実施していて、去年8月から地域資源を生かした新ビジネスの調査研究や先進地視察を行ってきました。研究会に参加しているのは、新見市、高梁市、矢掛町でまちの活性化に取り組む「地域おこし協力隊」に採用された20代から30代の6人です。この日、メンバーは研究の総仕上げとして、活動地域に密着したビジネスプランを発表しました。去年10月、関西から高梁市吹屋地区に移住したばかりの天神裕二さんは、住民と観光客の交流や移住定住の窓口になるカフェ・居酒屋を、2年後にオープンさせるプランを発表しました。また、高梁市宇治・松原町地区を拠点にする長谷川竜人さんは、各種文学賞で入賞し、賞金を得ることで生活を送るプランを披露しました。発表を終えると、地元金融機関や県産業振興財団からビジネスプランに対するアドバイスを受け、今後の実現に向けた参考にしていました。この事業を主催した備中県民局では、地域経済の活性化に人材育成は欠かせないとして、今後も取り組みを進めたい考えです。