県内でも高い技術を持ち、最も若い生産者グループとして総社の特産品「桃」作りに励む総社もも生産組合をご紹介します。
桃の王様「白鳳」、総社市の桃の産地では7月上旬から収穫が始まりました。総社もも生産組合の一人佐伯亮太朗さん27歳。おじいさんの佐伯加郎(ますお)さん82歳の跡を継いで今年から桃農家となりました。総社市街地から北へ約2キロの丘陵地で桃づくりに励む農家で作る総社もも生産組合は1968年昭和43年に結成されました。現在は、8戸の農家が10ヘクタールの畑で40品種の桃を栽培しています。注目すべきは、栽培品種の数の多さだけでなく組合員が若いことです。36歳の組合長秋山陽太郎さんはじめ、平均年齢41歳と県内でも最も若い生産組合です。花の芽が出始めた今年2月、新たに桃農家となった人や農業研修生のための勉強会を兼ねて、余分な花の芽を落とす摘蕾作業が行われました。【インタビュー】総社もも生産組合・吉富達也副組合長
指先がかじかむ寒い時期に行う摘蕾は、おいしい桃を作るための大切な作業です。そして、3月下旬から花が咲きはじめ、桃畑がピンク色に染まると授粉作業に追われます。ピンクからグリーンへと季節が変わった5月上旬、桃の実がふくらみ始めると色や形が不良な実を間引く予備摘果が行われます。そして、桃の実が直径4~5センチ35グラムほどに生長すると袋かけ作業が始まります。一つひとつの実に袋をかけるのは、直射日光を避け、病害虫を防ぐためのもので岡山の桃づくりには欠かせない作業です。そして、6月から11月までの収穫期を迎えます。摘蕾、授粉、摘果、袋かけなど桃作りのための地道な手作業の集大成が収穫だと話す佐伯亮太朗さんは、なぜ飲食店の社員から桃農家へ転向したのでしょうか?高い技術をもつ生産者グループとして定評のある総社もも生産組合美味しい桃作りのために情熱を注ぐ若き桃農家たちの加入により活力溢れる産地として更なる注目を浴びています。