倉敷市を中心に備中地域7市3町で策定した高梁川流域連携中枢都市圏ビジョンについての懇談会が開かれ、新年度から新たに数値目標を設定するなどの改訂案が示されました。
今年度の懇談会は、高梁川流域に拠点を置く産業、大学、金融、医療、公共交通、地域コミュニティの関係者およそ40人が出席して行われました。今年度は高梁川流域連携中枢都市圏ビジョンに基づく事業の実施2年目にあたり、前の年から15増えて63事業を実施したことが報告されました。ビジョンの3年目にあたる平成29年度は、71の事業を計画していることが報告されました。具体的には「観光列車を活用した魅力創造事業」など観光・地域資源の発信に関する事業を強化するほか、産業のPRや人材育成に関する事業に取り組み、若年層の地元就職を促進します。そして、平成27年度から5年間のビジョンに基づき、35項目にわたる数値目標を設定しました。高梁川流域エリア内の事業所や従業員数の増加といった産業分野のほかに、主要観光地の年間観光客数や平均滞在時間をこれまでより2割程度増やす目標などを定めています。また、出席者による意見交換では、観光分野における笠岡諸島のPRなど、倉敷以外のエリアとのさらなる連携を求める声があがりました。3年目に向けたビジョンの改訂内容は、3月末までに取りまとめます。