倉敷市本町の阿智神社境内に自生する岡山県の天然記念物「阿知の藤」の剪定が行われました。
「阿知の藤」はアケボノフジと呼ばれる品種です。樹齢は300年以上と推定され、アケボノフジの中では、日本一大きなフジとされています。一時は、枯死寸前に陥った「阿知の藤」ですが、いつまでも守り伝えようと平成13年(2001)の12月には、地元の有志でつくる「あちのふじ応援団」が結成されました。応援団では、毎年この時期に藤棚のツルや長く伸びた枝の剪定を行っています。阿知の藤の剪定作業には地元倉敷東小学校の5年生が参加していますが今年は、天候不良のため作業を行わず小学校の教室で「阿知の藤」にまつわる話を聞きました。子どもたちは、園芸業者や樹木の専門家などから花芽を増やして5月上旬に薄紫色の美しい花を咲かせるための剪定作業の理由などを学びました。なお、5年生は、剪定した「阿知の藤」のツルや枝を使ってツル細工やリース作りに挑戦します。
「阿知の藤」の剪定
2017年1月20日取材
阿知の藤(倉敷市本町)
倉敷東小学校(倉敷市鶴形2丁目)