古代米・赤米にまつわる神事が継承されている総社市新本の本庄国司神社で、一年の豊作を祈願する「年始祭」が行われました。
「年始祭」は毎年旧暦の1月6日にあたる日に実施され、去年収穫された赤米を神前に供えます。祭典には地元の本庄地区の住民11人と、新本小学校の児童13人が参加しました。参列者は赤米の神饌を鼻息で汚さないように榊を口にくわえ、一列に並んで手渡しで神前まで運んでいきました。新本小学校では総合学習として毎年5年生が赤米の田植えや稲刈り、もみすり作業に参加しています。年始祭にも毎年5年生が参加していますが、今年はインフルエンザで学級閉鎖となったため3年生、4年生が参加し、地域伝統の神事を体験していました。なお赤米の神事は現在、総社市と長崎県対馬市、鹿児島県南種子町にだけ残っており、3市町では文化庁の日本遺産への認定を申請しています。