岡山県立倉敷青陵高校で、卒業生で宇宙航空研究開発機構=JAXAの職員を招いた特別授業が行われました。
青陵高校では、生徒の進路選択などに役立ててもらおうと様々な分野で活躍する講師を招き特別授業を行っています。今回授業を行ったのは、昭和50年に青陵高校を卒業し、現在は、JAXAの職員として人工衛星の安全評価や審査を行っている田淵光彦さんです。会場には、2年生320人が集まり、「WelcometotheInternationalSpaceStation!」と題した田淵さんの講演を聞きました。JAXAは現在、人工衛星の開発や宇宙科学の研究などを行っています。田淵さんは、はじめにJAXAの役割やJAXAが開発した国際宇宙ステーション内の日本の宇宙実験棟「きぼう」の仕組みについて紹介しました。また、宇宙空間では、身長がおよそ3センチ伸びることや、無重力のため筋力が低下すること、そのため宇宙飛行士は、船内で1日2時間の体力トレーニングをしていることなどを紹介、生徒たちは興味深そうに耳を傾けていました。さらに、大阪大学大学院で原子力工学を専攻した田淵さんが、初めは日揮株式会社に入社し、その後、JAXAに転職するまでの経緯を話しました。田淵さんは、時代背景や趣味から進路の選択肢をいくつか設け、そこから本当に自分がしたいことを見つけるとよいとアドバイスしていました。