全国各地の人形作家の作品を集めた「倉敷ひいな展」がギャラリー十露で開かれています。
この作品展は、人形作家のあだち杏さんと玉青さんが白壁の並ぶ街並みが続く倉敷美観地区で、観光客にも気軽に立ち寄ってもらえる作品展を企画し、10年前から開催しています。会場には、北海道から福岡まで全国各地の創作人形作家55人による150点が並んでいます。作品は、ビスクドールや木目込み人形、市松人形などさまざまで、大きなものでは1メートル以上のものもあります。主催者の一人・あだち杏さんは石粉粘土などで作った関節人形5体を出展しています。「Voyage」と題したこの作品は、白いワンピースも手作りで、凛とした表情が特徴的です。また、総社市在住の渡邊美也子さんの作品は少女のような愛らしい顔をしています。このほか展示されている作品の多くは、見る人の感情や角度で表情を変え人形に気持ちが入っていけるよう、無表情となっています。「倉敷ひいな展」は、26日(日)まで倉敷市本町のギャラリー十露で開かれています。