水島地区の住民などでつくる亀島山地下工場を保存する会は、地下工場の歴史をまとめた紙芝居をスクリーンに映す試写会を開きました。
試写会は紙芝居の絵画を制作した倉敷市立連島中学校で行われ、保存する会の岡野弘会長から悲惨な戦争は繰り返してはいけないというメッセージと絵画作成に対する感謝の気持ちが中学生に伝えられました。保存する会では3年前に戦争遺産として亀島山地下工場を保存しようと紙芝居の制作を企画し、一昨年の秋、亀島山が学区にある連島中学校の美術部に絵画制作を依頼しました。中学生は会のメンバーの話や保存されている写真などの資料を基に制作を進め、およそ2か月かけて完成させました。試写会では中学生が制作した絵画と地下工場の写真がスクリーンに映し出され、保存する会のメンバーと連島中美術部員などおよそ30人は戦争の悲惨さをあらためて感じていました。
中学生制作の絵画はストーリー仕立てのDVDにする予定で、DVD完成後は、水島地区の小中学校を中心に上映会を開くほか、戦争の歴史を語り継ぐ資料として活用していく計画です。