江戸時代から明治時代の海運で活躍した「北前船」の寄港地フォーラムが今日と明日の2日間にわたり岡山県内で開催されています。
その一環として、参加者が倉敷市下津井のむかし下津井回船問屋を見学しました。
むかし下津井回船問屋を訪れたのは、フォーラムに参加する観光団体の関係者など9人です。倉敷市下津井は、江戸時代から大正時代にかけて北前船が運んできたにしん粕の荷下ろしや、金比羅街道の終着駅としてにぎわいました。参加者は、回船問屋の矢吹勝利館長から、下津井港が栄えたのを契機に、児島が繊維の街と呼ばれるようになるまでの歴史などについて説明を聞きました。また、矢吹館長が北前船の船乗りなどがうたっていたと言われる「トコハイ節」をもとにして作られた「下津井節」を披露すると、参加者は手拍子を送っていました。
北前船寄港地フォーラムは、北前船のゆかりの地の交流や観光の活性化を目的に行われていて今回が20回目です。中国四国地方での開催は初めてで、今日と明日の2日間で基調講演やパネルディスカッションなどが行われます。