総社市社会福祉協議会はひきこもり支援センター「ワンタッチ」の開設を記念したフォーラムを開きました。
開設記念フォーラムはひきこもりの人に対する総社市支援センターの取り組みを広く知ってもらいたいと開催したものです。ひきこもり問題を中心に取材活動をしているジャーナリストの池上正樹さんが「引きこもりの理由、社会的背景、そして苦悩、引きこもりするオトナたち」と題して講演しました。池上さんは「引きこもりの人はどこにも行き場がない、将来が見えないといった不安を抱えて、人脈や情報が途絶えている」と説明しました。そして地域でできる取り組みとして本人の居場所をつくることを提案しました。総社市では委員会を設置し、実態の把握や支援の方策を検討してきました。今年4月には社会福祉協議会に支援センターを設置し専門の相談員が6月末までに50人の相談にあたりました。
総社市の調査によると市内17地区で少なくとも207人がひきこもりの状態にあるといいます。支援センターでは今後、市内にひきこもりの人の居場所を設置することにしています。