倉敷市水島にある備蓄基地にLPガスが搬入され、国が定める備蓄目標量を達成しました。
日本ではLPガスの多くを中東地域から輸入しており、有事の際にも安定供給出来るように全国5か所の備蓄基地で貯蔵を進めてきました。きのうから始まった倉敷基地への搬入をもってきょう、国が定める備蓄目標を達成し、LPガスを運んできた外航船でセレモニーが行われました。セレモニーでは資源エネルギー庁石油流通課の谷浩企画官が「歴史的事業が完了して非常にうれしく思う」と関係者にあいさつし、船長のジャイディープ・チョージさんへ花束を贈りました。LPガスの備蓄は石川県などの地上タンク3箇所で平成17年度から始まり、平成20年度に貯蔵が完了しました。平成25年度からは愛媛県今治市と倉敷市の地下岩盤タンクでも操業を開始し、平成28年度に今治市で搬入を完了しました。倉敷基地では環境対策に対する設備の改良などで当初の目標より遅れたものの、今回までに12隻の外航船で32・2万トンを運びこみ、全国5つの備蓄基地で輸入量の50日分程度にあたるおよそ140万トンの目標量を達成しました。