倉敷紀念病院を運営する医療法人誠和会は、一般財団法人淳風会から倉敷第一病院の譲渡を受け、９月１日付で事業を統合すると発表しました。

倉敷紀念病院と倉敷第一病院は、ともに現行通りの運営を続けます。今回の統合は、１年前から協議が進められ、健診や予防医学に事業を集中させたい淳風会と地域医療の発展を模索する誠和会の双方の思惑が一致したことによるものです。医薬品等の共同購入による経費削減や重複する事業の再編などによる経営効率化が、今後、図られていくことになります。新体制への移行で、急性期医療のなかでも外科系に軸足を置く倉敷第一病院と内科や介護など幅広い医療を同時に提供する倉敷紀念病院が互いの専門性を活かして、地域医療の拠点強化に取り組むことが期待されます。倉敷紀念病院と倉敷第一病院は、これまでも中学校区が隣接する病院であったため患者の紹介や介護事業の連携などを行っていました。今回の統合を受け、小出理事長は「いままで以上に特色ある第一病院をつくっていきたい」と話していました。

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