倉敷芸術科学大学芸術学部の卒業・修了制作展が倉敷市立美術館で始まりました。
会場には、卒業生、修了生およそ70人による油絵や日本画、陶芸、ガラス工芸などの美術工芸作品が24点、絵本やドレス、木工作品などのデザインジャンルの作品が31点、メディア・映像作品が23点、展示されています。デザイン芸術学科の北海道出身の飛川澪さんは、アイヌの文様をモチーフにしたコスメブランドを総合的にデザインしました。渡辺智之さんは、倉敷芸術科学大学のことを知ってもらおうと、五七五の文章をつけた絵本を作るなど、学生たちの4年間の集大成の力作がそろっています。2階、3階のメディア映像学科の作品は、学生数が去年の3倍も多い年とあってドラマやミュージックビデオアニメなど幅広いジャンルをみることができます。映像・放送コースの齋藤一徳さんは「新しい世界」というタイトルで、認識と実在をテーマに作品を作りました。映像にCGを加え作りこまれていて迫力のある映像になっています。他にも、まちづくりに取り組んでいる小児科医に密着した14分のドキュメンタリーや、「想像力を鍛える」と題した脳トレ・クイズ番組まで学生の自由な発想で制作された作品ばかりです。卒業展は芸術学部の教授によって審査され最優秀の加計勉大賞には、齋藤一徳さんの「新しい世界」が選ばれました。
倉敷芸術科学大学卒業・修了制作展は21日まで、倉敷市立美術館で見ることができます。