倉敷市で26日、ワーク・ライフ・バランス推進セミナーが開かれました。
このセミナーは女性や若者、高齢者など多様な人材の働きやすい環境づくりを目的に市が開いたものです。内閣府男女共同参画会議のメンバーや経団連の理事を務めた経験のある佐々木常夫さんが「成功例・失敗例から学ぶワーク・ライフ・バランス」と題して講演しました。佐々木さんは「ワーク・ライフ・バランス」を進める意義について子育てや介護など、仕事以外に時間を割けることや心身の健康につながることなどを挙げました。そして実現するために時間を節約し、効率的に仕事を進めることの大切さを説明しました。また、電話は1分以内、会議は一時間以内に終えるなど時間を決めたことで残業代が減ったこと、短時間勤務制度の制定を行った結果、社員が会社に定着したことなど企業の取り組みの成功例を紹介しました。一方で企業のトップが自ら行動せず具体策を提示しない、支援制度が不十分といった失敗例も挙げました。講演の後は働き方で先進的な取り組みをしている倉敷市の株式会社オーブと倉敷化工の担当者によるシンポジウムも開かれ、企業の担当者などおよそ200人が耳を傾けていました。