全国各地で町並み保存や町家再生に取り組む関係者などが集い活動報告や課題について考える町家再生交流会が2月17日、18日の2日間、倉敷市で開催されました。
2年に一度、全国で開催される町家再生交流会。7回目は、「伝統美観保存条例」を制定して50周年の節目の年を迎えた倉敷市で開かれました。「町並み、にぎわい、暮らし」をテーマに建物の修復、整備だけでなく魅力的な町家の活用法、災害に強い町並み保全や賑わい創出などに関する活動報告や意見交換が行われました。京都府立大学副学長宗田好史(むねたよしふみ)教授による基調講演では、「町家の保全と継承・その新しい仕組み」と題して京都市内全域に残る4万軒の町家の取り壊しを防ぎ美しい町家に修復して活用を進めている京町家再生研究会の活動内容を報告しました。パネルディスカッションでは、文化遺産を発見し、保存、活用して地域のまちづくりに活かす能力をもつヘリテージマネージャーネットワーク協議会副委員長の沢田伸さんをコーディネーターに空き家の再生に取り組む福岡県八女市の北島力さん建築防災の専門家早稲田大学の長谷見雄二教授、京町家再生研究会の小島冨佐江さん工学院大学理事長後藤治教授、京都府立大学副学長宗田好史教授の5人のパネリストが町並みの再生や地方創生について考えました。なお、全国町家再生交流会に先立って高梁川流域でつくる備中町並みネットワークによる「備中町並みゼミ」も開催されました。
「町並み、にぎわい、暮らし」国町家再生交流会in倉敷
【取材日】2018年2月17日(土)
【場所】倉敷市立美術館
【住所】倉敷市中央