桃農家では、質の良い桃づくりのために欠かすことのできない間引き作業=不要な実を摘み取る摘果(てきか)作業が連休明けから急ピッチで行われています。
桃の実が2センチほどに成長すると予備摘果といって、摘果の中でも最初に行う作業がはじまります。総社もも生産組合では、予備摘果の時期を迎え、栽培関係者を対象に研究会を開きました。約20人が参加した研究会では、JAや農業普及指導センターの指導員を講師に迎え、今年の桃の生育状態や病害虫の発生状況などについて説明を受けました。また、秋山陽太郎組合長を中心に予備摘果の実習作業に臨み1本の枝ごとに不用な実を摘み取っていきました。一度に間引いてしまうと大きくなりすぎたり形の悪い実ができるので、必要な実が残るように段階的に摘果作業を行います。実習では、新規就農者や研修生も参加し残すべき実と落とす実の違いを教わりながら予備摘果を体験していました。なお、総社もも生産組合では、年間6回程度研究会を開き実習作業をしながら品質の統一を図っています。摘果に続いて5月下旬には袋かけの研究会を開くことにしています。