国指定重要無形民俗文化財「備中神楽」の鑑賞会が倉敷市で開かれました。
鑑賞会は、備中神楽保存振興会が日本の文化や郷土芸能を継承しようと毎年開催しているものです。22回目の倉敷公演では備中神楽倉敷社中によって猿田彦命の舞で知られる神事の舞をはじめ国譲りから大蛇退治までの演目が上演されました。迫力のある神楽の舞に合わせて客席で踊りだす子どもの姿もありました。
また今回は雲南市の佐世神楽社中を招いて島根県の伝統芸能「出雲神楽」も鑑賞しました。佐世神楽社中は須佐之男命が櫛稲田姫を救うために大蛇を退治する「八戸」と呼ばれる演目を披露しました。出雲神楽は、備中神楽と違い、太鼓のほかに篠笛とチャンチキと呼ばれる鉦など複数の楽器を使ってにぎやかに演じます。備中神楽と出雲神楽の伝統芸能の共演に観客は見入っていました。