今後の美観地区の景観整備に役立てようと周辺に残る町家の現状を確認する調査が行われました。
調査には美観地区の町家の再生や保存などに取り組む倉敷町家トラストの関係者と水島工業高校の生徒などあわせて17人が参加しました。
JR倉敷駅の南側の美観地区を中心とした半径1キロの範囲で町家の特徴である「昭和中期ごろまでの建物か、玄関が通りに面するか」などを調べます。
参加した人たちは4人程度のグループで家屋の構造や傷み具合など手分けをしながら調査シートに記入していきました。
この調査は倉敷町家トラストが2006年から定期的に行っています。
今回は4年ぶりです。
2013年度の調査では10年間でおよそ4割の伝統的な建造物がなくなっていることが確認されました。
その多くが解体されて駐車場になっていたり高層の建築物になるなど伝統的な街並みが失われつつあります。
倉敷町家トラストでは市や企業、市民などに対して調査結果を報告し、景観を生かした整備や制度づくりを行ってもらおうと考えています。
調査結果は秋ごろまでにまとめ「倉敷町家トラスト」のホームページなどで発表することにしています。