豪雨災害で甚大な被害を受けた倉敷市真備町川辺の寺源福寺ではお盆を前に少しずつ復旧が進められていました。
室町時代1490年創建の曹洞宗の寺源福寺。
境内のおよそ300基の墓がすべて水没しました。
漆喰の壁には被害の跡がくっきりと残っていて高さ3メートル20センチまで泥水に埋もれたことがわかります。現在は本堂など建物の土壁をはがす作業が行われていて中は柱の骨組みだけになっています。
本尊の観音菩薩は傾きながらもその姿を残しひっそりと寺の復旧の様子を見守っていました。仏具や経本の類もことごとく浸水被害を受け使用ができなくなったものもあります。住職の小谷典尚さんの自宅も被災していて現在は総社の祖母の家に身を寄せている状態です。
「お盆に綺麗なお墓で墓参りをしてもらいたい」と今月4日には業者の協力のもとお墓の大掃除が行われました。
ボランティアの復旧活動もあり少しずつ前に進んでいますが源福寺がもとの姿を取り戻すにはあと2,3年はかかりそうです。