工場の爆発と浸水の被害があった総社市下原で避難している住民にも呼びかけて地元に集まろうという催しが8月31日、初めて開かれました。
「みんな!下原に集まろう!!」と題して開かれたこの催しは災害で自宅を離れて暮らす人が大勢いる下原地区で地域の人が集い、同じ時間を過ごしてもらいたいと自治会や婦人グループ「山つつじの会」が企画したものです。
31日は倉敷市西阿知町の遍照院の大原英揮住職がバイオリンを演奏しました。
公会堂前の建物の中には軽トラックを並べたステージが用意されました。
大原住職は昭和の歌謡曲から、東日本大震災の復興支援ソングなどアンコールを含めておよそ10曲を披露しました。
「花は咲く」や「ささやかな幸せをうたってる」など勇気づけるような歌詞の曲ばかりです。
住民はバイオリンの演奏に合わせて口ずさんでいました。
下原自治会によると111の全世帯が爆発の被害を受けていてそのうちの9割が浸水の被害にもあっています。
およそ3割は下原の自宅に、およそ5割が近隣の仮設住宅などで暮らしています。
残りの2割の人は下原から離れて親戚のところや別の場所に住んでいるそうですまた、山つつじの会特製のそうめんがふるまわれ、地域の人一緒に昼食をしながら久しぶりの再会を喜んでいました。
催しを企画した自治会や山つつじの会ではこうした地区の住民が集まる機会を毎月1回設けていきたいとしています。