大原美術館が若手芸術家を招いて滞在制作を行うプログラム「ARKO」。
今回で16人目となる久松知子さんの作品を展示しています。
久松さんは1991年、三重県に生まれ幼い頃から絵を描くことが好きでした。
東北芸術工科大学大学院の博士課程に在学中でこれまでに「絹谷幸二賞」や「岡本太郎現代芸術賞」などを受賞しています。
自身の表現方法のひとつである近代美術史上の作家や作品と現代「今」を織り交ぜた作風で大原美術館という存在に向き合いました。
久松さんは大原美術館が2005年から実施している若手作家支援の滞在制作プログラム「ARKO」の作家に選ばれました。
倉敷市酒津にある児島虎次郎のアトリエ「無為村荘」で、今年6月から3か月にわたって制作しました。
ショーケースの展示は久松さんが思いついたアイデアです。
作品を制作するなかで感じたことや考えたことなどを知ってもらおうと下書きや写真、新聞、中には熱中症対策で食べた塩飴のゴミなども展示されています。
久松さんは今回大原美術館を題材に大きな作品を含めた7枚のアクリル画を制作しました。
久松さんは今月16日、大原美術館本館でアーティストトークを行います。
なお、作品は11月11日まで展示されています。