語り部活動を続けている倉敷被ばく者会が、第五福田小学校で原爆の体験と戦争の恐ろしさを児童に語りました。
語り部として訪れた富田(とみた)かやのさん(75歳)は2歳のとき、田口(たぐち)文子(ふみこ)さん(77歳)は4歳のとき、広島で被ばくしました。2人には、当時の記憶はほとんどないものの戦争によってもたらされた悲惨な出来事を伝えていきたいと被ばくした人たちが綴った体験記を語りました。6年生の児童は頭の中で映像として浮かび上がるような生々しい表現と、その語りに真剣な表情でした。朗読が終わると、児童から「被ばくして最もつらかったことはなにか」という質問がありました。2人が在籍する倉敷被ばく者会は被ばくした人や、当時、おなかの中にいた人などおよそ80人が所属しています。平均年齢は80歳を超え、高齢化が進むなか、会員は原爆や戦争の恐ろしさを次世代へ語り継いでいこうと倉敷市内の小中学校で語り部活動を行っています。倉敷被ばく者会は今後も倉敷市内で語り部活動を行い、小中学生などに伝えていく考えで来月は市内の小学校5校で行う予定です。