人を駒に見立てて勝負を繰り広げる「人間将棋」が初めて倉敷市で開かれました。
「源平藤戸合戦~人間将棋の巻~」と題されたこのイベントは、将棋のまち・倉敷をアピールしようと、倉敷市や大山名人記念館が初めて企画したものです。
1184年に倉敷市の藤戸地区などで行われた源平合戦になぞらえ、源氏・平氏の両軍に分かれて対戦することで、倉敷らしさを打ち出しています。
対局を行ったのは、第26期大山名人杯倉敷藤花戦でタイトルに挑戦中の谷口由紀女流二段と、室田伊緒女流二段です。
二人は市内外から公募で選ばれた20人の“駒”を果敢に動かし、一進一退の攻防を繰り広げていました。
「人間将棋」は将棋駒の生産量日本一を誇る山形県天童市の名物行事です。
甲冑を身にまとった武者が将棋駒になり、戦国武将に扮する棋士が毎年4月に対局を行っています。
倉敷では、“ひふみん”の愛称でお馴染みの加藤一二三九段がゲストとして招かれ、ユーモア溢れる解説で会場に訪れた将棋ファンを楽しませていました。
このイベントは18日も開催され、村田智穂女流二段と武富礼衣初段が対局します。