春は花の季節です。倉敷市玉島に生まれた日本画家・池田遙邨の花をテーマにした作品展が倉敷市立美術館で開かれています。
倉敷市の名誉市民・池田遙邨は、92歳のときに文化勲章を受章しました。ロビーには、花をテーマにした7つの作品が展示されています。菜の花や、桜など花が主役になっているものから、何気ない風情のなかに添えられているものまで印象的な存在感をみせています。池田遙邨は、写生旅行でふと目にした草むらの一輪の百合の花にも、「神のような荘厳な感じを受けた」といい、描かれている花への想いが感じられます。亡くなって30年がたった今でも、自然とのふれあいを大切にする作風が人々に愛されています。作品展は、今月(3月)17日まで開かれています。