倉敷市片島町の日蓮宗の寺妙任寺で46年ぶりに新しい住職に交代する法燈継承式が営まれました。
高梁川東岸、標高26メートル南北朝時代の城跡と伝わる倉敷市片島町の日蓮宗の寺 妙任寺。4月4日は、17世 茂出木(もでぎ) 壽憲(じゅけん)住職から18世 茂出木裕介(ゆうかい)住職へ交代する法燈継承式が営まれました。式に先立って行われた稚児行列では、冠や烏帽子を付け華やかな衣装を身にまとったお稚児さん36人が片島公民館から妙任寺までの300メートルを団扇太鼓の音が響く中、練り歩きました。本堂で営まれた継承式では、日蓮宗宗務(しゅむ)総長からの辞令書が茂出木裕介新住職へ伝達されたあと退任した茂出木壽憲前住職から継承の証として 仏事で使う払子(ほっす)が手渡されました。妙任寺の創立は、江戸時代の寛永3年(1626)で400年近い歴史を誇ります。継承式は、昭和48年(1973)に静岡から入山した前住職以来46年ぶりです。昭和58年生まれ35歳の茂出木裕介新住職は、力強く入山を告げる奉告文を読み上げ「法燈を継承する責任の重大さを感じています。不惜身命の思いで受け継いでいきます」と謝辞を述べました。県内外から出席した日蓮宗の僧侶、檀家総代など関係者約60人は46年ぶりの新住職就任を祝いました。
倉敷市片島町・妙任寺46年ぶりに法燈継承式
【取材日】2019年4月4日(木)
【場所】妙任寺
【住所】倉敷市片島町