国土交通省中国地方整備局は、7月豪雨で甚大な被害を受けた倉敷市真備町で緊急的な治水対策を実施する高梁川・小田川緊急治水対策河川事務所を設置しました。
事務所は、真備保健福祉会館の1階に設置されました。開所式には、伊東香織倉敷市長、片岡聡一総社市長をはじめ、関係者およそ20人が参加しました。国土交通省中国地方整備局の水谷 誠局長は、「被災したみなさまに寄り添い、職一丸となって早期の復旧・復興に取り組みます」と挨拶しました。
今回開所した緊急治水対策河川事務所は、これまで倉敷市西阿知町の岡山河川事務所高梁川出張所内で行ってきた小田川合流点の付け替えを含めた「真備緊急治水プロジェクト」事業を真備町の新事務所に機能移転し取り組みます。
堤防整備などの事業現場に近くなることで、進捗状況の把握がスムーズになることと、地域の声が聞きやすくなり、今まで以上の地域との連携強化を狙いとしています。
現在、小田川の2カ所の決壊堤防の工事はおよそ6割まで進んでいるとのことで、今年6月中旬には決壊堤防の復旧工事は完了する見込みです。
今後は、小田川合流点付け替え事業や、決壊堤防の整備といったハード面のほか、多機関が連携した防災行動計画=タイムラインの作成や児童・生徒向けの防災教育の実施といったソフト面での取り組みも実施していくとのことです。