西日本豪雨から10カ月を迎えました。被災地真備町では、復興へ向け、着実に歩みを進めています。そんな中、すべての楽器が水に浸かり団員の自宅が被災した竹のオーケストラが5月3日のハートランド倉敷のステージで元気な姿を見せました。
倉敷アイビースクエアの中庭ステージで、素朴な竹楽器の音色を響かせたのは倉敷市真備町の竹のオーケストラです。真備町特産の竹で手作りした楽器を使って演奏する竹のオーケストラは推理作家 横溝正史の長男で音楽評論家の横溝亮一(りょういち)さんの提言によって平成8年(1996)に結成されました。以来、まきび合同演奏会や竹林音楽祭などに出演し竹楽器の魅力を披露してきました。しかし、平成30年7月豪雨により活動の拠点だったマービーふれあいセンターが水没し、40種類を数える竹楽器すべてが被災しました。
【インタビュー】竹のオーケストラ 代表守屋 益子さん
15人の団員ほとんどが被災したため修理が進んだ守屋代表の自宅に集まって今年の4月から練習を再開させました。使えなくなった電子ピアノやユニーホームなどもSNSを通じて寄付を受け音が出る竹琴を中心とした竹楽器で演奏することができるようになりました。ハートランド倉敷の音楽イベントに出演した竹のオーケストラは真備町地区のイメージソング「竹の道」を演奏し、復活をアピールしました。
西日本豪雨から10カ月竹のオーケストラ元気に演奏
【取材日】2019年5月3日(金)
【場所】倉敷アイビースクエア
【住所】倉敷市本町
【インタビュー】竹のオーケストラ 代表守屋 益子さん