倉敷市真備町に明治と去年の二度にわたる水害を乗り越えた古民家があります。
そこには、真備町の復興を願う強い想いが託されています。
昭和期の車や生活用品など1万点あまりが並ぶ「マビ昭和館」の館長、丸岡律夫さんです。去年の西日本豪雨でマビ昭和館と丸岡さんの自宅は、2メートルほど浸水しました。丸岡さんの自宅は、120年の歴史をもつ古民家で、明治26年の大洪水でも270センチ浸水しています。
去年の豪雨の後、ハリや柱など、明治時代の骨組みが丈夫なため再建できるとわかり、丸岡さんは、3棟あったうちの母屋だけ残して、リフォームすると決めました。
【インタビュー】・倉敷市真備町辻田 丸岡律夫さん
部屋の仕切りをなくしてキッチンや書斎、お風呂場など、どこにいても庭を眺められる広々とした空間にリノベーションされています。このつくりには、妻の美代子さんの想いもありました。
【インタビュー】・丸岡美代子さん
【インタビュー】・倉敷市真備町辻田 丸岡律夫さん
「水害に遭った真備町に笑顔が集まる場所を」と丸岡さん夫妻が再建した自宅は、災害の悲惨さを後世へと伝えていく役割も担っていると言えます。♯