倉敷市の中島神社で古くから伝わる伝統行事「砂持ち神事」が行われました。
倉敷市中島の中島神社では、毎年8月の第一土曜日の夜に「トンボ」と呼ばれる樽神輿に砂を入れて氏子町内を練り歩きます。
この日は、およそ200人が町内を西回り・東回りに分かれて練り歩きました。
砂持ち神事と呼ばれるこの行事は江戸時代に洪水の被害を受け、赤痢などの疫病がはやったため、高梁川のきれいな砂を樽に入れて持ち帰り、神社に奉納したところ疫病が治まったということから始まったとされています。
以来、地域の無病息災を願う伝統的な取り組みとして続いています。
子ども用の小さなトンボと大トンボを担いでそれぞれ町内を練り歩いた住民たちは運んできた砂を中島神社に奉納し、地域住民の無病息災を願いました。
この砂持ち神事は、高梁川の水害に悩まされた旧東高梁川と旧西高梁川との間の川内と呼ばれていた地域に広く伝わっています。