倉敷美観地区の入り口そばにある倉敷国際ホテルが開業してから初めての大規模リノベーション工事を終えました。8日から営業を再開します。
倉敷に初めてできた宴会場を備えたシティホテルとして56年の歴史を持つ倉敷国際ホテル。入り口の日よけ屋根は赤色からヨーロピアンブルーにイメージチェンジしました。そして玄関前のロビーには新たに、高梁川を描いた油絵が掛けられました。大原美術館が実施する若手作家の支援プログラム「ARKO」に参加した大阪府の画家・北城貴子さんが、ホテルのために描き上げたものです。今回のリノベーション工事は、1963年の開業以来初めてで3ヵ月間休業して行われました。一つは、建物の耐震補強のためです。棟方志功の板画を飾っている吹き抜けのロビーは、壁を厚くして建物の強度を高めたそうです。そしてもう一つは、105ある客室の水まわりと空調設備の更新です。部屋ごとにエアコンの温度設定が可能になりました。また、倉敷国際ホテルの象徴でもあるロビーの黒床や外壁の色付き瓦など、創業当時の姿を変えないための修復工事も併せて行いました。これらの工事にかかった費用はおよそ10億円ということです。
【インタビュー】倉敷国際ホテル 鳥生雅夫 社長
また、リノベーションの完了を記念して、レストランでは棟方志功の板画(はんが)をモチーフにしたランチメニューを限定販売するなど、さまざまなキャンペーンを展開するということです。