倉敷市の版画グループ「倉敷版の会」による作品展が倉敷市立美術館で開かれています。
会場には倉敷版の会のメンバー12人よる作品およそ50点が並んでいます。
倉敷版の会は倉敷市立美術館で週1回活動している版画グループです。
メンバーは銅の板を使う「銅版」と水と油の反発作用を利用して色をつける「リトグラフ」の2種類の方法でそれぞれが思い思いに作品を制作しています。
大月園子さんは浅口市を流れる里見川の川辺を息子と二人で自転車に乗った時の思い出を銅版で作品にしました。
川沿いに新しい家が立ち並んでいた印象をやさしく表現しています。
今年会に入った岡部かずみさんは鳥取県の境港で夜に見た雨の中の漁イカ漁を銅版で作品にしました。
イカを集めるための電球や雨粒などを繊細なタッチで描いています。
また青木美恵子さんはカップヌードルをテーマにした4つの作品を出しました。
どれも1つの版をベースに使っていてリトグラフ特有の鮮やかさを活かした様々な印象の作品を見比べることができます。
その他、家で飼っているウサギを作品にしたものや食べ物をテーマにしたものなどどの作品も作者の個性が感じられる作品ばかりです。
倉敷版の会のメンバーによる作品展は今月27日まで倉敷市立美術館で開かれています。