今日は11月26日、語呂あわせで「いい風呂の日」です。
倉敷市の下津井地区では、唯一の銭湯が70年以上営業を続けています。昭和の香り漂う、昔ながらの銭湯に地域の人たちは日々の疲れを癒やされています。
倉敷市下津井。
潮風が吹き抜けるこの街で、70年以上にわたって営業している銭湯があります。
瀬戸大橋のふもとに暖簾を構える大黒湯です。
現在は、番頭を務める永島友子さんが姪と二人で週に4回、夕方5時半から2時間の間だけ開いています。
「大黒湯の様子」大黒湯は、戦後まもなく永島さんの祖父が開業した銭湯で、永島さんは18歳の時から70年にわたって番台に座り続けてきました。
今でも創業当時からある「いろは式」の木製ロッカーや、昭和から使われているマッサージ機などが今も現役で利用でき、昔ながらの銭湯の姿が、そこにあります。
開業当時は、下津井にもいくつかあった銭湯も、今ではこの大黒湯が唯一の銭湯になってしまいました。
永島さん自身も店をたたむことを何度も考えたそうですが、毎回来てくれる常連さんのために、店を開け続けています。
身体が動くうちは仕事を続けていきたいと永島さんはいいます。
地元の人たちのほっとした笑顔のため、大黒湯からは、今日も湯けむりが上がっています。