再来年で設立から100年を迎える倉敷天文台が、日本天文遺産に認定され、きょう(11日)発表されました。
日本天文遺産は、日本天文学会の会員による推薦や選考をもとに天文学的な視点で歴史的意義のある施設や物品を認定するものです。
倉敷天文台は1926年(大正15年)11月21日に日本で初の民間天文台としていまの倉敷市中央に設立されてから長年にわたって天文学の普及に貢献してきたことが評価されました。
岡山県内では、初めての認定です。
倉敷天文台は、市民に開かれた天文台を造ろうと実業家の原澄治・元倉敷町長が私財を投じて設立し、一般に向けた天体観望会などを開いてきました。
観測室は、屋根がスライドして開くスライディングルーフ式で、2001年に国登録有形文化財に指定。
2013年に倉敷市が譲り受け設立当初に近い形でライフパーク倉敷に移築、復元されました。
また、観測実績も高い評価を受けています。
倉敷天文台を拠点に活動したアマチュア天文家・本田実さんは、その生涯で彗星12個、新星11個を発見し、倉敷天文台の名を世に広めました。
敷地内にある本田さんが暮らした家は、現在、天文に関する本が楽しめるカフェとして親しまれています。
また、1952年に設立されたドーム状の建物は、原澄治・本田實記念館として公開され、イギリス・ホルランド社製の32センチメートル反射望遠鏡などが展示されています。
この望遠鏡やスライディングルーフ観測室も関連遺産として天文遺産に認定されました。
倉敷天文台は、2026年で設立100周年を迎えるにあたり、新たなビジョンに「見る、聞く、味わう、嗅ぐ、触れる、心」を掲げ、今後の天文台を作り上げたいとしています。
日本天文遺産の認定は、2018年度から行われていて今年度の3件を含みこれまで15件が選ばれています。




