早島町議会3月定例会の最終日、町立の早島児童館を今月末で廃止するとした提案を執行部が取り下げました。
その結果、一般会計当初予算案は3年ぶりに原案どおり可決しました。
当初予算案の採決を前に、執行部が町立児童館の廃止に関する議案を取り下げると表明し、全会一致で許可されました。
町立児童館は、小学校低学年向けの放課後児童クラブを併設しています。
町は児童クラブの利用者が増加傾向であることを理由に、児童館のスペースを児童クラブに割り当て、新年度から定員を30人増やすとともに、町立児童館を3月末で廃止する条例改正案を今議会に提出していました。
先週開かれた常任委員会では、委員から「3月末で廃止するのは時期尚早」「町長は選挙で児童館の廃止を撤回すると訴えたのに公約違反だ」などの意見があり、反対多数で否決されていました。
議員から撤回理由の説明を求められた佐藤博文町長は、次のように釈明しました。
早島町では今後しばらく、町立児童館と去年10月にオープンした民間の児童館が共存することになります。
この児童館の問題で否決される可能性があった一般会計当初予算案は、全会一致で可決されました。
原案通りの可決は3年ぶりです。
当初予算は、総額73億6000万円で、JR早島駅のバリアフリー化と周辺整備にかかる事業に12億6400万円を計上するなどして、過去最大規模となっています。
このほか、山本哲也副町長が今月末で任期満了に伴い退任することから、新しい副町長に元倉敷警察署副署長で、現在民間企業に勤める古井武徳さん53歳を選ぶことが議会に同意されました。
任期は5月1日から4年間です。