玉野市政80周年をきっかけに立ち上げられた合唱団『はじめての「第九」たまの』。
3回目の公演となった今年は、ロシアの侵攻が続くウクライナへ、平和への想いを込めて演奏されました。
合唱団『はじめての「第九」たまの』はその名の通り、ベートーベンの名曲「交響曲第九番」を通じてクラシックに親しんでもらおうと活動しています。
3回目のコンサートとなった今年は、市民や市にゆかりのある中学生から80代までの115人が参加。
今年2月から練習を重ね、本番に臨みました。
玉野フィルハーモニー管弦楽団と瀬戸内祝祭管弦楽団によるオーケストラを指揮したのは、兵庫県出身の浦優介さんです。
浦さんはくらしき作陽大学で指揮を学び、現在はウクライナの大学に在籍していますが、ロシアの侵攻により帰国を余儀なくされました。
合唱団の関係者と親交があったことから、今回のコンサートでタクトを揮うことが実現しました。
ウクライナへの想いなど4つの楽章で構成され、1時間半近い演奏のクライマックスとなる第四楽章。
ここから4人の独唱者と合唱が加わり「歓喜の歌」が始まります。
会場には平和への想いをのせた演奏が鳴り響き、訪れた 約1000人の観客を魅了しました。
演奏を終えてこの日(21日)はウクライナ支援の募金活動も行われました。
集まった募金は指揮を務めた浦さんを通じて現地の大学などへ届けられるということです。