暑くなって水の事故が懸念される時期を前に、倉敷市消防局は若手職員を対象に水難救助法を身に着けるための講習会を開きました。
講習会に参加したのは、入局して10年目以内の職員21人です。
参加者は先輩職員から溺れている人を安全で確実に助ける方法を教わりました。
水難救助の際は、溺れた人がパニック状態になっていることも多く、救助する側にも危険が伴います。
溺れている人がしがみついてきて一緒に溺れてしまうのを防ぐための体の使い方をはじめ、搬送する際に気道を確保しながら泳ぐ方法を入念に確認していました。
続いて、着用している衣服を活用した泳ぎ方を学びました。
ズボンの両裾をしばり、水面で勢いよく空気を入れると浮き輪の代わりになります。
このほか、ゴミ袋やペットボトルといった身近にあるものを活用した救助方法も繰り返し実践し、万が一の事態に備えました。
倉敷市消防局には去年(2023年)、26件の水難救助依頼があったということです。
この講習会は今月29日にも開かれます。