倉敷市立自然史博物館主催の昆虫採集イベントが開かれ、雨の降る中で子どもたちが虫を探しました。
多くの虫が出やすい季節に毎年開いている昆虫採集イベント。
今年は小学生以下の子どもと保護者あわせて126人が参加しました。
参加者はさっそく玉島の円通寺公園を歩きながら、虫を探します。
雨が降ると虫が見つけにくいことから、自然史博物館の奥島雄一学芸員がある道具を使います。
「たたき網」といって、木の枝をこの網で叩いて、落ちてきた昆虫を捕ります。
一方、飛び回る昆虫は雨で一休みしているため見つけやすくなります。
これは、蚊に似た昆虫ガガンボの仲間だそうです。
強い雨と風にも負けず、子どもたちは夢中になって昆虫を探していました。
参加者が一番見つけたかったのが、クワガタムシです。
木の皮をめくったり、土の中を掘ってみるものの、姿は見えません。
そこで、昆虫に詳しいボランティア「むしむし探検隊」のメンバーが、奥まった林に潜り込み、アベマキの木を探索。
すると、ノコギリクワガタが見つかりました。
自然史博物館では、生態系を崩さないため、持ち帰った昆虫を死ぬ前に放さないよう呼びかけています。
また、標本にすることも勧めていて、来月6日には標本づくりの講習会を開く予定です。
■博物館講座昆虫標本の作り方
7月6日(土)
倉敷市立自然史博物館(要申込)