早島町立の児童館がきょう(1日)から、町民総合会館ゆるびの舎に移転しました。
利便性の向上により幅広い年代の利用増加を目指します。
文化ホールや図書館などが入る町民総合会館ゆるびの舎の1階に早島児童館の看板が掲げられ、きょう午前10時から業務を始めました。
幼児向けの集会室に受付が設けられ、職員3人が対応します。
利用できる時間は午前10時から午後6時で、移転前より1時間長くなりました。
おもちゃなどの設備は前の児童館から引き継いでいます。
また、施設の1階にある健康づくりセンターの中に、図書コーナーと小学生以上の利用を想定した遊戯室を設けました。
占有面積は前の児童館から1.4倍に広がっています。
このほか、屋外で遊ぶときは、ゆるびの舎に隣接した公園を活用します。
移転初日はさっそく親子連れが訪れ、楽しく利用していました。
早島児童館は、早島小学校に隣接する旧早島幼稚園の建物を活用して2003年度に開設され、小学校低学年向けの放課後児童クラブと同居する形で運営していました。
ただ近年は、児童クラブのニーズが高まり待機児童の増加が課題になっていました。
定員を増やすため町は去年、児童館の機能を民間事業者が運営する児童プラザに一元化し、町立児童館の廃止を提案しました。
しかし、議会が反対したため方針を変え、ゆるびの舎に移転して残すという結論に至りました。
町立児童館の直近9カ月間の利用者は延べ1845人で、民間が運営する児童プラザに比べて約半分、このうち未就学児は10分の1にとどまっています。
(児童館のべ利用者数 2024年4月~12月 町立児童館 1845人 うち未就学児263人 児童プラザ 3873人 うち未就学児2364人)
移転により駐車場が広くなり、図書館や乳幼児健診の利用者などが立ち寄りやすくなったとして、利用者の増加に期待を寄せています。
早島町では、利用者の声を聞きながら、今後の施設充実について検討したいとしています。




