倉敷市は、災害発生時に医療的ケアが必要な人の一時避難を支援するため、市内の病院や自動車メーカーと協定を結びました。
締結式には、倉敷市の伊東香織市長をはじめ、倉敷中央病院の寺井章人院長倉敷市立市民病院の江田良輔院長、三菱自動車工業の加藤隆雄社長西日本三菱自動車販売の吉岡重文社長が出席し、協定書にサインしました。
この協定は、大規模な災害が起こった時、人工呼吸器などを使用しなければ生命の維持が困難な避難行動要支援者を対象に一時的な避難所を設けるためのものです。
市内の対象者は、およそ100人を見込んでいます。
必要に応じて倉敷中央病院の予防医療プラザの研修室や市民病院の会議室などが一時避難所となり、事前に利用登録した人へ開設が伝えられます。
避難所では三菱自動車工業の電気自動車が人工呼吸器などに電力供給を行います。
1台で一般家庭10日分の電力を賄うことが可能です。
この協定は、7年前の西日本豪雨災害で避難の際、安定的な電源を必要とする医療的ケアに課題があったことを受け、おととしから協議が進められてきました。
避難所の運営と場所の提供、電源の確保の3つが連携した協定は、全国で初めてです。
倉敷市は、今後、対象者を個別訪問し一時避難に関する登録を進めていく予定です。終わり♯




