全国で10番目の規模を誇る総社市の作山古墳で初となる本格的な発掘調査が始まりました。
総社市三須にある作山古墳は、いまから約1600年前に築かれた
全長282メートルの前方後円墳で、吉備の国の大首長が眠っているとされています。
1921年には国の史跡に指定されていますが、これまでに本格的な発掘調査は行われてきませんでした。
また、一般の人も自由に見学できる一方で、墳丘の浸食や見学路の整備が不十分であるといった課題もあることから、将来的な保存・活用につなげるため今回の発掘調査が決定しました。
きょう(9月1日)、近隣住民や市の職員、片岡聡一市長が出席して発掘調査の開始式が行われました。
発掘調査は2030年までの6年間行われ、トレンチと呼ばれる調査用の溝を古墳の13ヵ所に掘り、詳細な規模や形状を調査します。
今日もさっそく歴史の手掛かりが出土しました。この作山古墳に5000本以上並んでいたといわれる円筒埴輪の一部です。
今年度は、古墳の前方部4ヵ所を発掘調査します。
総社市では今後一般へ向けた現地説明会なども予定しているということです。




