玉野市で地震や大雨などの大規模災害を想定した一斉避難訓練が実施されました。
宇野小学校では、デジタルを活用した避難所受付の実証実験が行われました。
避難訓練には、市内44の自主防災組織が参加し、各地で南海トラフ地震や大雨による土砂災害などを想定して行われました。
このうち宇野小学校では、中国地方で初となるデジタルを活用した避難所受付の実証実験が行われました。
実証実験では、従来の紙に記入する形に加え、ウェブフォームやメッセージアプリ「LINE」から名前や住所などを入力する方法や、マイナンバーカードや運転免許証から情報を読み取る方法が導入されました。
カードリーダーを使うと数十秒で完了するなどすばやく正確な受付が可能となります。
また、このデジタルシステムでは受け付けた避難者の名簿が自動で作成され、それぞれの避難所にいる人数や性別、年代ごとの把握ができるほか、避難者のデータをもとに必要な支援物資の目安が算出されるなど、避難所の運営に役立てることができます。
この日は、避難所に来た132人のうち115人がデジタルシステムを使って受付を済ませました。
この実証実験は、玉野市が株式会社バカンとNTTドコモビジネスソリューションズ株式会社の協力を得て実施しました。
玉野市は、実証実験の結果やメリット、デメリットなどを踏まえ今後の避難所運営について検討していきます。
会場では、そのほか、玉野市消防本部の職員によるけが人を運ぶ方法の紹介や、災害発生時に役立つ紙の皿づくりなどのワークショップも行われました。




