玉野市役所は今月から新しい庁舎での業務が始まりました。
60年にわたり市民に親しまれてきた旧庁舎の解体を前に建物の歴史や魅力を知る催しが開かれました。
旧庁舎で開かれたトークセッションには倉敷美観地区などで80件近くの古民家再生を手掛ける建築家の楢村徹さんや玉野市の柴田義朗市長などが出席し建築としての魅力や歴史について話し合いました。
1966年の高度経済成長期に建てられ玉野の街を見守ってきた市役所庁舎。
機能性とシンプルさを重視したモダニズム建築には現在ではあまり見られない工夫が随所に残されています。
解放感があり各フロアへのアクセスのしやすさを意識したロビーの吹き抜け。
4階にある議場を支える太い柱や梁には力強さを感じます。
さらに、コンクリートの壁に施された斜めの模様や飛び出すような装飾などは当時の技術を惜しみなく使ったもので機能だけではなくデザインにもこだわった造りが残されています。
トークセッションでは倉敷市の古民家や町家の再生を例に歴史や物語を活かしたまちづくりについて意見が交わされました。
参加者が実際に庁舎の中を歩く見学ツアーでは普段は立ち入り禁止になっていた展望室が公開されました。
晴れていれば瀬戸内海や宇野港、玉野の街並みを一望することができます。
議場や市長室などは机などが残されたままです。
この日は一般の市民が旧庁舎に入ることができる最後の日ということもあり参加者は貴重な様子を写真に収めていました。
また会の最後には柴田市長が旧庁舎への感謝の気持ちを込めてトランペットを演奏しました。
玉野市立中央公民館では玉野市役所にまつわる展示を開催しています。
庁舎が建てられた当初の写真や市民の目線で撮影された写真など10月28日まで展示しています。




